少し前に、紀伊国屋書店の新宿本店で「ほんのまくら・書き出しで選ぶ100冊」フェア、別名「本の闇鍋状態」と題した企画が催されたことをご記憶の方も多いと思います。
本に、「まくら」(=出だしの文章)のみをプリントしたオリジナルカバーをかけ、本の著者もタイトルも分からず、客はカバーに印刷された文章だけをたよりに購入するという試みでした。
さすがに著名な作品ぞろいだけあって、ぱっとわかるものもあれば、出だしだけではわからないよというものも多いです。
ツイッターでも、ひところその話題で持ちきりでした。
いまさらの感はありますが、遅ればせながら、わがサイトの長編小説の「まくら」を集めてみました。
これで、何の小説かすべて当てられた方は、ABOUNDING GRACE通。と言っても、人生で何も得なことはないのですが。
それでは、いきます。
★ 春は引越しの季節。
★ 何と表現すればいいのだろう。 彼を見たときの私の驚きを。
★「地球にようこそ。こちら、クシロ航宙ポート管制ステーション。白鳥管制官です」
★ それは、なんとも奇妙な三人連れだった。
★ うらぶれた街のうらぶれた路地で、俺は死んだ。
★ どれくらい逃げ続けただろうか。
★ 大陸を貫くラトゥール河に面した交易の町ポルタンスは、水路の町として知られている。
★ さびしい……。 いとしい……。 にくい……。
★ 冬の青空にむかって伸びている巨大なノズルの先が、もわりと透明な湯気を吐き出している。
★「たとえ何千年、何万年かかったとて、必ずおまえに復讐してやる。精霊の女王」
★「今のところ、紹介できるのは、これだけかな」
答えは、「続き」をクリックしてください。
それでは、答えです。 発表順に並べかえてあります。
「ティトス戦記」
★ どれくらい逃げ続けただろうか。
「EWEN」
★ 何と表現すればいいのだろう。 彼を見たときの私の驚きを。
「CLOSE TO YOU」
★ 春は引越しの季節。
「魔王ゼファー」
★「たとえ何千年、何万年かかったとて、必ずおまえに復讐してやる。精霊の女王」
「ギャラクシー・シリーズ」
★「地球にようこそ。こちら、クシロ航宙ポート管制ステーション。白鳥管制官です」
「セフィロトの樹の下で」
★ 冬の青空にむかって伸びている巨大なノズルの先が、もわりと透明な湯気を吐き出している。
「夜叉往来」
★ さびしい……。 いとしい……。 にくい……。
「インビジブル・ラブ」
★ うらぶれた街のうらぶれた路地で、俺は死んだ。
「新ティトス戦記」 (プロローグではなく第1章です)
★ それは、なんとも奇妙な三人連れだった。
「伯爵家の秘密」
★ 大陸を貫くラトゥール河に面した交易の町ポルタンスは、水路の町として知られている。
「ご主人さまのお好きなレシピ」
★「今のところ、紹介できるのは、これだけかな」
最後までお付き合いくださって、ありがとうございます。我ながら、あまり凝った書き出しはありませんね。
ここまで読んでくださったお礼に、新連載を予定している「月の戦士」の書き出しを、こっそりお見せします。
「月の戦士」
★ 春の終わりの強い嵐の夜を、クレディン族の民は、「狼の遠吠えの夜」と呼ぶ。
もう少しかかると思いますが、できれば年内に連載を開始したいと思っています。
今、オフでばたばたしております。思うように執筆ができないのですが、がんばります。
もう少し、お待ちくださいね。