11月からずっと足掛け二ヶ月にわたってお送りしていた100万ヒット企画「ガラ・コンサート」が、今日の更新をもって全て終了しました。
よくぞ作者のお遊びにお付き合いくださいました。御礼もうしあげます。
実はスタートしたときは、まだ二作しか書けておらず、「夜叉往来」にいたっては何をするかも決めていませんでした。見切り発車もいいところ。終了までに最悪数ヶ月はかかるかと思っていました。
「ドン・ジョバンニ」は、このブログのコメント欄での第48代我輩さんの発案です。これが決まったあとは、不思議と執筆全部がとんとん拍子にいきました。ありがとうございました。
100万ヒット企画は新作長編をというかねてからの願いが挫折し、何をしようかと思い悩んでいたときに、ちょうど「インビジブル・ラブ」の第五章がミュージカルのお話だったのです。これは自分勝手に創作したミュージカルなのですが、これがまた書いていてすごく楽しかったのです。そこで、今まで自分が見たミュージカルやオペラを題材に取ろうと思いつきました。
(ちなみに、「インビジブル・ラブ」の携帯版は、今ちょうどミュージカルの公演が始まったところです。ぜひトップからいらして、お読み下さい(笑))
それと、もうひとつの動機は、どうしても「オペラ座の怪人」のラストをハッピーエンドにしたいという野望を捨てることができなかったこと。そうなると、「蝶々夫人」も幸せにしてあげたいなと思うじゃありませんか。
完結済のお話はイメージが固まっているため、割と選択は簡単だったのですが、目下進行中のふたつ「魔王ゼファー」と「新ティトス戦記」は、今のストーリーとの兼ね合いによって、演目を選ぶことになりました。「魔笛」の夜の女王とザラストロの過去については、原作では出てきませんが、このふたりは絶対に元恋人同士だと勝手に睨んでいます。
「魔笛」については、もうひとつ裏話があります。実は本編で、もうすぐルギドとレイアの戦闘が始まるのですが、レイアの摂政ユーグは、この戦闘で死ぬ予定でした。
ところが、「魔笛」のラストで、ルギドはユーグを助けると約束してしまったのです。さて、本編がどう変わってくるでしょうか、楽しみです(笑)。
オペラ・ミュージカルの二次創作というのは、楽しい反面、むずかしさを痛感しました。原作の台詞をどこまで借用できるか(かなり借用しています)、原詞の翻訳権などはどうなるのか。結局、英詞については私訳、その他の言語については、翻訳者の訳を採用することにし、翻訳の出典を掲示しました。
このような二次創作が許されるかどうかについては大いに悩んだところなのですが、動機はあくまでも、原作のよさをひとりでも多くの皆様に知ってもらいたいということなので、ご理解のほどをお願いいたします。
すっかり崩れてしまった自作小説の定期更新ですが、来年からはまた通常のペースに戻りたいと思っています。年内にもうひとつ、できれば「除夜の鐘更新」をと目論んでいるのですが、黒豆と大掃除で疲れてしまったら、そのままということでご容赦ください。
七周年企画もひそかに進行中ということだけお知らせしておきます。
今日は、阪神間でも小雪がちらつきました。皆様、どうぞ寒さの中でお体をおいといくださいますように。