キリスト教会、特にプロテスタントと言えば、漠然と「多くの教派に分かれて争っている」というイメージをお持ちの方も多いと思います。 実際に、多くの教派に分かれてもいるのですが、それは争った結果ではなく、むしろ自由さのゆえであ…
月: 2012年9月
「本のまくら」マイバージョン
少し前に、紀伊国屋書店の新宿本店で「ほんのまくら・書き出しで選ぶ100冊」フェア、別名「本の闇鍋状態」と題した企画が催されたことをご記憶の方も多いと思います。 本に、「まくら」(=出だしの文章)のみをプリントしたオリジナ…
CLOSE TO YOU第4章あとがき
「夏休み企画」と題しておきながら、すっかり9月にずれこんでしまいましたが(あ、でも、大学生はまだ休みだよね)、やっとどうにか「CLOSE TO YOU」の第4章が完結しました。 まず、すばらしいお題を提供してくださった、…
暁の真ん中で
部屋に入ったとたん、なつかしい匂いに包まれた。 甘やかな、琴音さんの匂い。俺はようやく、自分の居場所に帰ってきたんだ。 「疲れたー。もう飛行機なんか、二度と乗らねえ」 「はいはい。とりあえず、ご飯にしようか。受賞祝い…
第5回ファンタジー大賞ご紹介
夏休み企画があと一回で終わるというときに、ぶったぎって申し訳ないのですが、ここで、9月1日から始まった「アルファポリス第5回ファンタジー大賞」の記事をはさみます。 BUTAPENNは今回参加していないのですが、お知り合い…
増殖する愛
『琴音さん、今ニューヨークの空港に着いたところ。愛してる』 『今、成田に着いた。すぐ電車に乗るから、あと一時間。愛してる』 『機内食、ゲロまずかった。琴音さんの作ったご飯が死ぬほど食べたい。愛してる』 「愛してるの大安売…
最後の楽団
工房へ入ると、アンジーとドルーが製図台にもたれ、抱き合ってキスしていた。 ああ、そうなんだと思った。そう言えば、最初にドルーが言ってたっけ。 『サイオン。僕たちの女神、アンジーを紹介するよ』 彼女は、ここにいるみん…